ライスショック 日本の食糧自給率 ~その4~

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我々の主食を誰が担っていくのか?専門家の意見は様々

食糧自給率は国をあげて守る

世界各国の農業政策を研究している教授S氏

先進国ではどんな事態が起きても国民を守るために食糧を自給する体制を整えている。これは世界の常識。ナショナルセキュリティ(国家安全保障)という意味で、主食を国内で生産できないことを許している国は世界に絶対にない。至れり尽くせりの体制で主食の自給率を守っている。

食糧は戦略物資、国家の存立の問題として考えなければならない。


輸入自由化を積極的に進める

政府の経済財政諮問会議で農業分野の専門委員を務めるH氏

食のグローバル化が進んできているといえる。WTO、FTA自由貿易協定)を通じて確実に関税が下がっていき、確実に自由化がすすみ日本は限りなく台湾化していく。

食糧自給率にこだわることはなく日本は貿易の自由化をすすめ、工業製品の輸出を優先した方が、国民が豊かになる。流通が発達した今コメの輸入が途絶えることはない。友達(輸入国)をたくさん作ることが究極の安全保障につながる。

自給率100%を維持するほうがコストがかかる。)


食糧を輸入に頼ることは極めて危険

評論家U氏

日本人の食糧を輸入に頼ることは極めて危険だと考える。

海外から食糧を輸入するための外貨を日本企業がいつまで稼ぐことができるか何の保証もない。外貨はごくわずかな10~30社で稼いでいるのが実情。いつまでも外貨と貿易黒字を増やし続けるというわけにはいかない。輸入するために必要となる外貨が不足してくる時代がくるかもしれない。

外貨でコメを安く買えばいいというのは大きな問題。


日本では、作り手がいなくなりつつあるという現実がある。一方でグローバル化が進み、日本のコシヒカリが世界で生産され日本に逆流してこようとしている。

国は自給率向上を目指し国際競争力のある農業を育てようと大きな改革に乗り出した。

この改革が日本の食を守ることにつながるのか・・・