食料自給率の計算方法
食料自給率の計算方法
ホー先生 自給率って、どうやって計算するんじゃ。
A 生産額やカロリー(熱量)などのとらえ方があるが、通常は食料を摂取エネルギーとみて、カロリーベースで議論している。07年度に供給された食料を国民1人1日あたりに換算すると2551キロカロリー、うち国産が1016キロカロリーだったから、自給率は40%になるわけだ。
2008/9/3 朝日新聞「ニュースがわからん!」
がある。*1
国産でも自給率にカウントされない
ホー先生 スーパーには国産の肉や野菜がたくさんあるが。
A 国内で生産されれば「国産」と表示される。だが国産肉の飼料はほとんどが輸入なので、例えば豚肉では国内流通量の5%が国産飼料だけで生産された計算になり、自給率は5%とされる。野菜も、輸入野菜は業務用や加工食品に使われることが多く、消費者にはわかりにくい。
2008/9/3 朝日新聞「ニュースがわからん!」
「国産」と表記されていても100%が自給率に含まれない。つまり、豚や牛の国籍は自給率に直接関与しないということだ。
上記豚肉、輸入豚肉:48%、国産豚肉:52%、国産のうち、国産飼料を使用しているのは10%。
よって、自給率=52%×10%=5.2%
2008/9/3 朝日新聞「ニュースがわからん!」
国籍が血統書付き(?)の純国産、でも飼料が外国産だと自給率にカウントされない。とてもややこしい。。。
自給率にカウントされているが、実は・・・
逆のパターン。自給率の計算式に労働力は含まれない。日本の国土で外国人の手によって作られるものは自給率の対象となる。
八ヶ岳レタス。国産レタスの作り手は外国人の手を借りて栽培している。
レタスの栽培に必要な人手(労働力)となると、日本人だけでは対応できない。頼るのはアジアなどから日本の農業技術を学びにやってくる研究生が実習生だ。
レタス栽培は人海戦術による作業が多い。(略)かがみっぱななしの作業は辛く、日本の学生アルバイトは一日も持たずに畑を去ることもざらだ。(略)xxさんは、数年前からフィリピンの研修生の力を借りている。(略)
八ヶ岳での光景は特殊なものではない。日本の大半の畑でごくありふれた風景になっている。日本は農業問題がネックとなって、EPA(経済連携協定)、FTA(自由貿易協定)の交渉が足踏み状態だが、日本の農業は海外からの力に支えられているのが現実なのだ
日経ビジネス 2008年6月16日号