グリーンIT

コンピュータは今となっては必要不可欠な重要なインフラの一部となっており、コンピュータ抜きでは我々の生活は成り立たない。

地球温暖化の問題が叫ばれるなか、IT関連機器(サーバ・クライアント・ネットワーク機器)の熱・電力・二酸化炭素放出量も無視できない状況となってきている。

私の会社もコンピュータを使った仕事をしている関係で、この熱・電力・二酸化炭素の放出量については体感済み。定時後オフィスのエアコンが止まると、暑くて暑くて。

経済産業省によると、日本国内だけでも、2006年には470億KWhだったIT関連機器の総消費電力が、2025年には約5倍の2400億KWh、2050年には50倍の5500億KWhにもなるとのこと。

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そんな中、グリーンITなるビジネスがあるらしい。

日経コミュニケーションより

地球温暖化防止策の一環として、ITベンダを中心に取り組んでいる「グリーンIT」。その意味するところは、主にサーバやクライアント・パソコン、ネットワーク機器などIT機器による消費電力を下げる「省電力化」である。

(中略)

IBMや米ヒューレットパッカードなどの海外ベンダーに加え、2007年にはNEC日立製作所富士通といった日本の大手ITベンダがこぞってグリーンIT,つまり省電力化に向けたソリューションを打ち出した。一方、大規模なサーバ運用施設を持つデータ・センタを中心に、サービス提供者の省電力運用に向けた取り組みも始まっている。

(中略)

2009年4月には省エネルギー法が改正され、工場など大きな電力を消費する拠点を持たない企業でも、企業体全体として省電力化への取り組みが余儀なくされる。

Googleなんて、大変だろうな。

グーグル、巨大データセンターの電力問題に悩む - @IT

あちら側の世界を作り出すエネルギーの代償として、こちら側の世界に熱・二酸化炭素と温暖化を加速させるものが生まれる。

そうそう、乾燥機なんかはヘアドライアを1時間以上連続運転しているようなものだし、大型テレビなんて信じられないくらい消費電力が大きい。友人は大型プラズマディスプレイを買ったけど消費電力が大きく電気代がバカにならないので、普段はその横においてあるブラウン管のTVを見ているとか。


便利になる分その代償も大きい。いっそうのことなくしてしまえばよいのだが、インフラの一部となっているとそうもいかず。やはり、究極は自然の浄化作用を待つしかないのか。人間もうすこし賢くいきたいものだ。

グリーンITに関する記事

グリーンIT、電・炭・熱を可視化せよ - グリーンIT、電・炭・熱を可視化せよ:ITpro

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など、多数。

企業のHPなんかにもグリーンITなるキーワードが見える。