新車販売台数
8月の新車販売台数(登録車、軽自動車除く)の前年同月比が13ヶ月ぶりに100%を超えた。
とくにトヨタが好調なようだ。
トヨタ自動車の8月の国内新車販売台数(軽自動車除く)が18日現在で前年同月比8%増に達したことが20日、分かった。新型「プリウス」の人気に加え、エコカー減税など政府の自動車購入支援策の対象となっているミニバンの販売が上向いていることが原因だ。8月の新車販売が前年同月の実績を超えれば、昨年7月から13カ月ぶりとなる。
背景には、エコカー減税や新車買い替え補助の経済政策が影響しているとのこと。
新車販売が持ち直してきた理由は、5月に発売されたハイブリッド車(HV)の新型プリウスの好調とともに、エコカー減税や新車買い替え補助の対象となっているウィッシュ、ヴォクシーなどミニバンの売れ行きが伸びてきたためだという。
ミニバンを扱っているネッツ系列の新車販売は18日時点で前年同月比17%増。当初は「政府の支援策がHVにしか適用されないと思っているお客さまも多かった」(業界関係者)が、いろいろな車種に適用されることが知られるようになり、購買に結びついてきたとみられる。
ちょっと調べてみた
下の表は2008年と2009年の1月から8月までの月単位の販売台数と、1月~8月までの累積販売台数。
確かに8月だけ見ると昨年並みに回復しているが、累計でみると昨年の79%までしか回復していない。
ブランド別の8月度の販売台数と昨年度比。
レクサスが前年度比で約50%増でダントツ。トヨタの13%増をはるかに凌いでいる。これは、7月中旬に発売したハイブリッド車「HS250h」の人気が牽引している。三菱も前年度比18%と貢献している。
9月が半期の決算で、毎年3月についで販売台数が多くなる。今月の販売台数に注目したい。
経済危機で倒産や失業が相次いでいるが、お金を持っている人は持っているんだ・・。
経済不況という大雪降りしきる中、みんなじっと我慢しているんだ。
経済は回復してきたのか?
自動車販売台数は回復基調だが、失業率が増加やGDPマイナス成長しているとこからまだまだ春になるのは遠そうだ。
経済協力開発機構(OECD)は3日、日米欧の2009年の経済見通しを見直し、日本の実質国内総生産(GDP)の成長率(年率換算)について、10~12月期に前回6月の予想(前期比0・8%)から一転してマイナス0・9%と、マイナス成長に転じるとの見通しを示した。
個人消費の回復の遅れなどが理由とみられる。
見通しによると、日本の実質GDP成長率は4~6月に3・7%となったが、7~9月に1・1%と伸びが鈍化。10~12月にはマイナスになるとみている。09年通年の成長率はマイナス5・6%と、6月時点の予測より上方修正した。OECDは「日本以外ではデフレの懸念は小さい」と指摘し、日本の物価下落の傾向を警告した。
余談
自動車の販売台数を2000年を100としてみたときに、年々販売台数は減ってきている。台数減少は単に経済不況だけが原因ではないようだ。
グラフの出所
グラフ・表の出所は、日本自動車販売協会連合会。