透明マント

先日の宇宙エレベータ(軌道エレベータ)同様、そんなものできるわけがない、と思っていたものが現実味を帯びてきた。

メタマテリアルと呼ばれる人工材料、これが決め手。

英インペリアル・カレッジなどの研究グループが、光があたっても反射させずに、裏側に迂回させる性質をもつ人工材料「メタマテリアル」で物体を囲めば、肉眼からは物体が透明になったようにみえるという理論を発表。数カ月後、米デューク大などが電磁波の中でも波長の長いマイクロ波を迂回させるメタマテリアルを開発した。


今年8月には米カリフォルニア大の2研究グループが、メタマテリアルで、より波長の短い可視光と近赤外線を自然界の物質では「ありえない」方向に屈折させることに成功し、それぞれ科学誌ネイチャーとサイエンスに発表。目に見える光を操れることを示した意味は大きく、「透明マントの実現に近づいた」「透明マントを設計する上で役立つ可能性がある」などと評された。
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2008年9月22日 朝日新聞アスパラクラブサイト統合完了のお知らせ