アクセシビリティ
田舎では高速道路というインフラを渇望している。企業の誘致など経済効果を期待しているようだ。
以前大学で地域経済を少し学んだことがあるが、そのときに「アクセシビリティ」という専門用語を習ったことがある。いわゆるアクセスのしやすさ、魅力度を表す指標とのこと。
この授業で教授が、以下のようなことを行っていたのが非常に印象に残っている。
「高速道路を結ぶとその地域のアクセシビリティは高まるが、裏を返せば都会へのアクセスもよくなるということ。実は、田舎から都会へ逆に流出する可能性のほうが高い」
当時、高速道路が本当に地域のためになるかか?と考えた記憶がある。
ネットを調べてみると実際に上記のような現象が見られるようだ。
ストロー効果(ストローこうか)あるいはストロー現象(ストローげんしょう)とは、交通網の開通により都市が発展したり衰退したりすることを指す。細かく見ていくと以下のようなものがある。
1. ある交通網の分岐点が発展して分岐先が衰退する。
2. ある交通網の起点・終点が発展して中継地点が衰退する。
3. ある交通網の中で規模の大きい都市が発展して小都市が衰退する。
事例として、以下があげられている。(一部)
南海地方
長野県北部・東部
こうしてみると、複雑な心境。田舎で育った自分にとっては衰退していくところを目の当たりにしたくない。確かに人口は減ってきていると聞いているが、これはアクセシビリティがあがったことによるものだろうか・・。