アナログ放送中止まであと3年

アナログ放送も2011年には中止。お国もデジタル化促進に躍起だが・・。

放送のデジタル化の意義


アナログ放送を受信していた世帯がデジタル放送を受信するためには、一定の経済的負担がかかるが、世界最先端のICT国家としての高度な情報通信の基盤を構築し、国民一人一人が高度情報通信技術のメリットを享受できるようにすると共に、増嵩する周波数需要に応えていくためには、地上放送のデジタル化は不可欠。

  • 視聴者にとってのデジタル化のメリット・・・高画質・高音質によるテレビ番組、データ放送や「ワンセグ」など新しいサービス利用、電子番組表(EPG)や字幕放送の標準化など。
  • 国民全体としてのデジタル化のメリット・・・周波数ニーズの高まっている他の用途(?需要の増大により周波数の確保が必要となる携帯電話等の「電気通信」、?より安全な道路交通社会の実現に必要な「高度道路交通システム(ITS)」、?安心安全な社会の実現等のためにブロードバンド通信が可能な「自営通信」、?移動体向けのマルチメディア放送等テレビジョン放送以外の「放送」)に利用可能であり、今後ワイヤレスブロードバンド時代を踏まえたシステムの検討が行われる予定。
  • アナログ放送からデジタル放送への移行は、諸外国においても実施。既に、オランダ(2006年)、スウェーデン(2007年)、フィンランド(2007年)などでは、アナログ放送を終了。ドイツ(2008年予定)、アメリカ(2009年予定)、フランス(2011年予定)、イギリス(2012年予定)、韓国(2012年予定)などでも、アナログ放送終了に向けて取り組んでいる。

出所:「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」 平成20年6月27日 情報通信審議会

とはいえ、個人的にはあまり乗り気ではない。

いくつか理由がある*1


お国の政策に踊らされているような気がする。社会保険やら年金問題やらお国のお粗末な対応を見ているとどうしても疑心暗鬼になってしまう。なにやら利権もからんでいそうで、その恩恵にあずかる人(会社?)の都合よさに載せられたくない、なんて・・・。


あと、無理やりデジタル化を進めているような気がして、使う側の便利さが無視されているような気もしている。例えば、録画した映像についてもその著作権がいろいろと問題になり、コピー・ワンスからダビング10に。また、B-CASについてもごたごたがありそう。本当に使う人のことを考えているのだろうか。

(コピー・ワンス対応の録画機についてファームウェアの無償アップデートで対応とか。メーカも大変。)


もう1つ。普及についても不安がある。日本より先にアナログ放送終了する(2009年)アメリカでは、未だにデジタル化したことを知らない人もいたり、認識しているが所得の低さゆえに買い替えができない人が多数いるとテレビで見たことがあるが、日本でも同じようなことが起こるのではないか?

デジタルテレビの普及がうまく進まず、促進のためにデジタル・アナログ変換機が安くなったり、テレビやビデオの価格もグッと安くなる(補助金みたいなものが支給される)のではないか?はたまたアナログ放送終了時期が延期されるのではないか?なんて、いろいろと考えてしまう。


でも、後ろ向きな一番理由は、自分がロジャースの普及理論でいうところのアーリーマジョリティ、時としてレイトマジョリティに属していることかな。



デジタル放送の普及具合

ちょっと調べてみた。

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(JEITA、日本ケーブルラボ調べ)

この数字は一般家庭以外も含まれている。


普及世帯数については、総務省地上デジタル放送に関する浸透度調査」によると、世帯普及率43.7%(約2,200万世帯)と推計されているそうだ。

NHKでは、「地上デジタル放送4000万突破!」とでている。

どうだろうか。このままスムーズに切り替えが進むのだろうか。

*1:実態をまだよく理解していないので、誤解もあるかもしれない。まぁ個人的な感想(思い)