サブプライムローンの問題点
サブプライムローンについてすこしずつではあるが勉強中。
前回はウィキペディアで少し調べてみた。
うまくまとめられないが、とりあえずコンテンツ集め。
サブプライムローンの問題点
サブプライムローンは、米国の所得の低い層や、クレジットカードの延滞経験があるなど信用力の低い個人を対象にした住宅融資。2005年から2006年にかけて新種のローンが登場した。
住宅の購入価格全額の借り入れが可能で頭金不要のローンや、当初2〜3年を6〜8%の固定金利にして残る28〜27年を変動金利にするローンなどが売り出された。変動になると、金利が10〜12%に跳ね上がると言われる。
(中略)
いずれも住宅価格の上昇を前提に、その担保価値の上昇で通常の固定金利ローンなどに切り替えたりしていたが、住宅価格の上昇が減速。借り換えができず、返済負担が増したことや、当初2〜3年の固定金利が終わり、高金利の時期に入ったことなどから、債務不履行が一気に増えた。
このサブプライムローン債権を裏づけに組成されたのがRMBS(住宅ローン担保証券)と、そのRMBSの一部をまとめてさらに証券化したCDO (合成債務担保証券)。特にCDOは格付けの低いRMBSだけを集めて組成したものもあり、両者の格付けが適正だったかどうかなどについて疑問の声も上がった。
〜日経ビジネス 2007年9月17日号〜
格付けUp?
リスク商品が金融市場に広がったのは、格付けが適切ではなかった可能性がある。
サブプライムローン債権を裏づけにRMBS(住宅ローン担保証券)という証券化商品を作る。
元本と利払いの損失可能性で商品を格付けし階層分けする。
低格付けのRMBSを複数まとめてCDO(合成債務担保証券)という別の証券化商品を作成。このときトリプルAやダブルA、トリプルBなどの高い格付けがされる。こうなると投資対象の証券となり、一気にCDOが金融市場拡散したとのこと。さらにこうしたCDOを担保にCP(コマーシャルペーパ)を発行し資金を調達。
CDOは全世界で約3兆ドル、CPは約1.6兆ドルとも言われいているそうだ。
アメリカ経済の破綻?
2003年に放映された「NHKスペシャル 個人破産 アメリカ経済がおかしい」その1 、その2、その3
これを見るとすでにグリーンスパン氏は、
リファイナンスを含めた住宅ローンは、昨年(2002年)の第4四半期にピークに達していたようだ。この勢いが今後も続くとは考えにくいでしょう。つまり住宅市場には、かつての力強さはもう期待できないということです。
とはっきりといっているのに・・・。
住宅価格の値上がりを見込みこれを担保して資金調達するリファイナンスの仕組みや今回のサブプライムローン。個人の消費の減少に歯止めをかけるために減税対策をしたり、国民に借金までさせて消費を促進させるというやり方は本当に正しいのだろうか。
ちなみに、サブプライムローンの総額は日本円にして170兆〜180兆円。そのうち返済が滞っているのは30兆円といわれているそうだ。
参考文献
日経ビジネス 2007年9月3日号
日経ビジネス 2007年9月17日号
破綻目前、サブプライムの猶予は3カ月(大前研一氏)