バイオエタノールは我々にやさしいのか?

バイオエタノール。数年前から化石燃料に変わるあたらしい燃料として注目されている。
植物から作られた燃料のため、京都議定書で義務づけられた二酸化炭素などの排出量として計上されないとのこと。

ガイアの夜明け 「安いガソリン作れ!」 〜サトウキビ畑が油田に変わる

読売新聞 車の燃料にバイオエタノール

ブラジルでは、世界最大のエタノール生産国に。国家的なエネルギー戦略でエタノールの消費についても推進されていたりする。


でも、さとうきびや、とうもろこし 育てるのに大量の水が必要。
世界の水事情はといえば、水不足で深刻な問題となっている。

インド・中国・アメリカなどの農業大国では、乾燥地帯を穀倉地帯に変えることで、大幅な食料増産を成し遂げてきた。そのためには大量の水が必要だった。
しかしいま、そのやり方が岐路にたたされている。

NHKスペシャル ウォータクライシス
http://www.nhk.or.jp/special/libraly/05/l0008/l0821s.html

乾燥地帯は天候に恵まれているので、水さえ供給できれば安定した農作物の供給ができる。そのため大量の地下水を消費しているとのこと。

中国でも北京オリンピックを控え水の需要が増え深刻な水不足に陥っているとのこと。
北京の水不足をまかなうために水源近くの地方では、目の前に水があるのに勝手に使えないという不思議な現象も起きていた。

NHKスペシャル 激流中国 北京の水を確保せよ 〜しのびよる水危機〜


昨今のバイオエタノールブーム(?)は、一方で別の問題(水不足)を深刻化させるという気がする。

うまく言えないが、結局車などのエネルギーを生み出すためには、なんらかの代償は必要。(エネルギー保存の法則?っていうのかな?)根本的には車などの絶対量を減らすしかないのでは?
(なんか、思いつくままかいていたら支離滅裂になってきたが、まぁいいか。)


あまりにも便利になった世の中、自然との共生を真剣に考えなくてはならないときがきたのかな?と考える今日この頃。